糖尿病の合併症-その2

糖尿病の合併症を知って、予防することが大切です。

そこで様々な情報を集めて見ました。 Youtubeでこんな動画をみつけました。とても分かりやすいです。 糖尿病ネットワークが提供している、糖尿病3分間ラーニングです。 非常に貴重な情報なので文字起こししてみました。一部整文しています。

糖尿病の合併症-その1に引き続いて、糖尿病の合併症-その2です。

6. 動脈硬化による心臓の発作

今回は、動脈硬化によって起こる心臓の発作の話です。糖尿病では、動脈硬化の進行スピードが速くなりがちです。動脈硬化は全く自覚症状に現れずに進行します。そしてある時突然、心臓の発作を引き起こし、そのまま帰らぬ人となってしまうことがあります。ご存知のように心臓は、全身に血液を送り届けているポンプです。心臓自体も行動するために、常に大量の血液を必要としています。その血液は、心臓の筋肉を養っている冠動脈という動脈を通って流れています。この冠動脈の動脈硬化によって、突然、血流が途絶えるのが、心筋梗塞の発作です。こうなると心臓のポンプ機能が乱れて、命に関わります。今までに経験したことがないような胸の痛みが起きたら、すぐに救急車を呼んでください、なお、合併症の神経障害があると、心筋梗塞の発作の痛みが弱いことがあります。糖尿病の患者さんは、異常を感じた時には、痛みが軽くても、すぐに受診してください。一方、狭心症は血流不足が軽度で一時的な発作です。安静にしていれば数分から十数分で回復します。なお、狭心症から心筋梗塞へと段階を経て順序よく進行するとは限りません。むしろその方が少ないと言ってもよいぐらいです。なぜかというと、動脈硬化の進行はゆっくりしていて、血管の内部が狭くなる現象も、途中まではゆっくり進むのですが、血流が途絶える最後の瞬間は、ほんの瞬間的に発生するからです。つまり、狭心症でなければ心筋梗塞にならないとは言えないということを知っておいてください。狭心症や心筋梗塞の治療は、狭くなった冠動脈の中に、風船を入れて膨らませたり、ステントという金具を入れて、血管がまた狭くなるのを防いだりします。バイパス手術で、新たな血行路を作ることもあります。

今回のまとめ:心筋梗塞の発作は突然起きる。心筋梗塞の前に狭心症が起きるとは限らない。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-6.php


7. 動脈硬化による脳の発作

今回は、動脈硬化によって起こる脳の発作の話です。糖尿病では動脈硬化の進行スピードが速くなりがちです。動脈硬化は全く自覚症状に現れずに進行します。そしてある時突、然脳の発作を引き起こし、そのまま帰らぬ人となってしまったり、体に障害が残ってしまったりします。ご存知のように脳は、心臓と並び生存に不可欠な臓器です。脳は、その活動のため常に大量の血液を必要としています。脳に血液を送っている血管の動脈硬化により、突然、血流が途絶え、脳の機能が失われてしまうのが、脳梗塞の発作です。手足のしびれ、舌がもつれる、左右どちらか半身の麻痺などが最初の症状です。そのような症状は、最初は軽く時間とともに進行するので、すぐに救急車を呼ぶのをためらう方もいますが、脳梗塞の治療は一分一秒を争います。躊躇せずに救急車を呼んでください。脳梗塞の治療は、発症後の早期であれば、動脈の中でつまっている血液の塊を薬で溶かしたり、器具で取り出したりする治療が可能です。この治療が成功すると、後遺症なく社会復帰できます。しかし実際は、この治療が間に合わず、麻痺などの後遺症が残ってしまうことが少なくありません。その場合は、ハビリテーションで回復を目指します。発作がごく短時間で治ってしまう、一過性脳虚血発作ということもあります。これは本格的な脳梗塞の前触れの可能性が高いので、麻痺が現れてすぐ治ったとしても、すぐに詳しい検査を受けてください。けい部、首の部分の動脈硬化が見つかれば、そこを広げる治療によって、脳梗塞を予防できる可能性があります。なお、血流が悪くなって起きる発作のほかに、脳の血管が破れて起こる、出血性の発作、脳出血やくも膜下出血もあります。その発作時に多い症状は、頭痛や吐き気などです。このような時も、直ちに救急車を呼んでください。予防には血圧をよくコントロールすることが大切です。

今回のまとめ、脳の発作は突然起きる。軽症に思えたとしても、直ちに受診するか救急車を。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-7.php


8. 糖尿病と感染症

今回は、糖尿病と感染症のお話をしましょう。血糖値の高いと、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱まり、様々な感染症にかかりやすくなります。また、感染症にかかると、治るまでの間は、インスリンに対する体の感受性が低下します。そのために、普段よりも血糖値が上がりやすくなります。そのような悪循環の結果、感染症が余計長引いてしまいます。頻度の高い感染症として、呼吸器感染症、尿路感染症、胆のう炎、皮膚、特に足の皮膚の感染症、歯周病などがあります。呼吸器は、体の外と中で空気の出し入れをしているので、体内にありながら、常に外気に接しているという、他の内臓にはない特徴があります。そのために、空気中に漂っているウイルスや細菌にたいへん感染しやすい部分です。血糖コントロールが悪いと、風邪やインフルエンザ、肺炎、結核などにかかりやすく、また病状が重症になりやすくなります。ふだんから手洗い、うがい、マスクの着用で予防を心がけましょう。また、せきやたん、発熱などが気になるときは、早めに受診してください。尿路感染症は、女性に多い感染症です。膀胱炎では、 尿が濁る、排尿時の痛み、残尿感などが現れ、感染が腎臓に広がると、腰痛や発熱などが現れます。ふだんから陰部を清潔に保ち、予防を心がけましょう。温水洗浄便座の使用が予防によいと言われています。胆のう炎は、胆石のある人に多い感染症です。糖尿病では胆石のある患者さんが多く、また合併症の神経障害があると、胆汁が滞りがちになり、胆のう炎になりやすくなります。腹痛や発熱、黄疸などが主な症状です。

今回のまとめ、高血糖では感染症にかかりやすい。予防と治療の基本は血糖コントロール。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-8.php


9. 糖尿病と足の病気

今回は、糖尿病による足の病気のお話をしましょう。足の病気と聞いても、水虫ぐらいしか思いつかないかもしれません。しかし糖尿病では水虫はもちろん他にも、色々なことが関係してきます。足を切断しなければいけないケースもあります。糖尿病で足の病気が増える原因は三つあり、いずれも糖尿病の合併症に関係しています。一つ目は、神経障害です。合併症の神経障害のために足先の感覚が鈍くなっていると、けがや火傷をしてもなかなか気づきません。足は手と違って、注意しない限り、あまり目に入らないことも影響しています。さらに、感覚が麻痺していると、靴に石が入っていたり、お風呂の温度が熱すぎても気づかずに、けがや火傷を負いやすくなります。神経障害のために足の関節が変形して、タコやウオノメができやすいことも関係してきます。糖尿病で足の病気が増える原因の二つ目は、動脈硬化です。けがをした時、その回復、治癒には十分な血流が欠かせません。糖尿病で動脈硬化が進行していると、けがの回復に必要な血液が不足して、治癒が長引いたり、細菌感染が起きやすくなります。糖尿病で足の病気が増える原因の三つ目は、感染症です。血糖値が高いと、水虫など皮膚の感染症にもかかりやすくなります。また、その治療にも時間がかかります。このような三つの条件が重なり合って、糖尿病患者さんは足の病気にかかりやすく、急速に悪化しやすいのです。毎日、足をチェックしておかしいと思ったら、すぐに受診してください。

今回のまとめ、神経障害、動脈硬化、感染症にかかりやすいから、足の病気な事になりやすい。毎日、足をチェックすることが肝要。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-9.php


10. 病気と歯周病

下記、URLをご参照ください。

http://www.yubazoningupdate.org/wp-admin/post.php?post=39&action=edit

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11. 糖尿病の急性合併症

今回は、糖尿病の急性合併症の話です。糖尿病の合併症のほとんどは、高血糖が長年続いていた結果として発症します。しかし、ごく稀に、短時間で進行する、急性の合併症が起きることもあります。ケトアシドーシスはインスリン療法の患者さん、特に、1型糖尿病の患者さんに注意が必要な急性合併症です。ふだんインスリン療法が必要なのに、何かしらの原因でインスリンを注射しなかった時に起こります。例えば、発熱などのために食事が取れないとき、食事をしなければ血糖値は上がらないと思い、自己判断でインスリン注射を止めてしまう方がいます。すると体内のインスリンが欠乏して、ブドウ糖を利用できなくなります。その時体内では、ブドウ糖の代わりに脂肪を利用して、エネルギーを得ます。脂肪をエネルギーとして利用する時には、ケトン体という物質が発生し、それが過剰になった状態が、ケトアシドーシスです。腹痛や吐き気、嘔吐などの症状が現れ、治療開始が遅れると昏睡に至り、危険です。インスリン注射は絶対に自己判断で中止しないでください。高血糖高浸透圧症候群は、比較的高齢の患者さんが、何かの病気にかかった時に起きることのある急性合併症です。例えば感染症などの病気にかかると、いつもより血糖値が高くなります。高血糖の時は体が脱水になりやすいのですが、脱水になると血液が濃くなり、血糖値がより高くなります。また、発熱や体調不良のために、口にする食べ物や飲み物の量が減って、脱水に拍車がかかります。このような、高血糖と脱水の悪循環の結果、血糖値と血液の浸透圧が異常に高くなった状態が、高血糖高浸透圧症候群です。血圧が低下し、意識がもうろうとしたりして、昏睡に至ることもあります。病気で熱があるときは、意識して水分を取ってください。何より早めに治療を受けることが大切です。

今回のまとめ:インスリン注射は自己判断では絶対止めない。病気で熱がある時はこまめに水分摂取。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-11.php

 

糖尿病の合併症-その1

糖尿病の合併症を知って、予防することが大切です。

そこで様々な情報を集めて見ました。 Youtubeでこんな動画をみつけました。とても分かりやすいです。 糖尿病ネットワークが提供している、糖尿病3分間ラーニングです。 非常に貴重な情報なので文字起こししてみました。一部整文しています。

糖尿病の合併症-その1です。

1. 糖尿病の合併症

糖尿病は通常、自覚症状のない病気です。しかし自覚症状に現れないぐらいの高血糖でもしっかり治療していないと合併症が発症し、進行してしまいます。そのようにして起こる合併症を、慢性合併症と言います。慢性合併症の多くは、糖尿病の特徴である高血糖や糖尿病に伴いやすい高血圧、脂質異常症あるいは糖尿病の元にあることが多い肥満症やメタボリックシンドロームが関係しています。これらの病気は全て、血管の障害を進行させます。さらに、高血糖状態では神経の障害が引き起こされたり、感染症にもかかりやすくなったりします。このようなことから慢性合併症は全身の様々なところで、徐々に発症・進行していきます。症状に気づいてからでは、回復が困難なことが少なくないので、早期発見と早期治療が大切です。慢性合併症とは別に、高血糖によって病状が急速に進む、急性合併症もあります。 急性合併症はそんなにしばしば起こるものではありませんが、起きた場合は救急治療が必要な危険な状態になります。

今回のまとめ:合併症は早期発見と早期治療が大切。 

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-1.php

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2. 糖尿病網膜症

今回は、糖尿病による網膜症のお話をしましょう。網膜は目の奥に張り巡らされているスクリーンです。瞳孔を通った光がこの網膜に投影されて、その情報が脳に送られ、映像になります。網膜には細い血管がたくさんがあり、この血管が高血糖のために障害されます。その結果、網膜に出血や白斑が現れたり、また眼球内部の硝子体に出血が起きたり、網膜剥離により、視力が障害されます。そのため、視力が0.1以下になってしまうこともあります。視力が0.1ときくと眼鏡やコンタクトレンズをすればよく見えると思う方がいるかもしれませんが、メガネなどで矯正できるのは近視や乱視といった屈折異常だけです。網膜症による視覚障害は光が投影されるスクリーン自体が障害された結果なので、眼鏡などで屈折を矯正しても効果ありません。糖尿病網膜症は単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症という順序で進行します。視覚障害を引き起こす眼球内部の出血や網膜剥離はほとんどの場合、増殖網膜症に進行してから起こります。しかし、それまでの間、自覚症状はあまり現れません。そのため、しっかり治療を受けていない患者さんが多く、治療法が進歩した今でも、糖尿病網膜症は緑内障に続いて、失明原因の第2位を占めているのです。糖尿病で失明しないため、糖尿病と診断されたら、内科だけでなく、眼科にも定期的に通院しましょう。早期に単純網膜症の段階で発見できれば、血糖コントロールを厳格にすることで改善が期待できます。しかし、増殖前網膜症以降の段階になると、血糖コントロールだけでは治療できず、レーザー光を網膜に照射するなどの眼科的な治療を追加し、網膜症の進行を防ぐ手立てが必要になります。 実際に眼球内部の出血や網膜剥離が起きてしまった場合は、手術によって視力の回復を目指すことになります。また、網膜症の一つのタイプと言えますしが、視力を担っている黄斑という部分がむくんで、視力が低下するという黄斑症という合併症もあります。黄斑症だけで失明することはありませんが、視力がかなり低下するので、生活に支障がでます。ただし、最近は、眼球内への薬の注射で病状をだいぶコントロールできるようになってきました。

今回のまとめ:糖尿病網膜症は突然、視覚障害を引き起こす。糖尿病と言われたら眼科にも定期受診を。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-2.php

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3. 糖尿病腎症

今回は、糖尿病による腎臓の病気のお話をしましょう。腎臓は血液の中の老廃物を取り除き、血液を浄化してくれる内臓です。その腎臓の働きが低下してしまう合併症が糖尿病腎症です。糖尿病腎症が進行すると、血液の中に老廃物が溜まって尿毒症になります。そうなると、生きていくために、透析治療が欠かせなくなります。腎症が進行しても透析治療を受ければよい、と思う方がいるかもしれませんが、現在、血液透析には週3回、半日がかりの通院を要し、仕事や生活への負担が少なくありません。また、水分の摂取制限も必要ですし、貧血の治療など、透析以外の治療も続ける必要があります。透析治療は腎臓の働きを100%代行できるわけではないからです。しかも透析治療が必要になる直前まで、糖尿病腎症は自覚症状に現れずに進行することが少なくありません。そのため、しっかり治療を受けていない患者さんが多く、治療法が進歩した今でも糖尿病腎症は、透析治療が必要になる原因のトップを占めているのです。さらにもう一点、大事なことは、腎症のため透析に至らないとしても、そうなる前に、命に関わる心臓や脳の血管の病気が、高い頻度で起きてしまうということです。腎症は腎臓だけでなく、全身の血管の病気の進行も速めてしまうということです。このような腎症の進行を防ぐには、まず、早期発見です。尿に、たんぱく質がごくわずか漏れ出ている状態を見つける、微量アルブミン尿検査という検査が、早期発見のために行われます。また、血糖値とともに血圧をよくコントロールすることが、腎症の発症や進行の予防になります。腎症が起き始めた場合には、その進行の程度に合わせて、食事療法の内容が変わり、たんぱく質の摂取量を減らすこともあります。

今回のまとめ:糖尿病腎症は透析が必要になる原因のトップ。心臓や脳の血管の病気のリスクも高くなる。進行に合わせて食事療法が変わることがある。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-3.php

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4. 糖尿病神経障害

今回は、糖尿病による神経障害の話をしましょう。神経は、脳が発する指令を体の隅々に伝え、反対に、体の隅々で感知した情報を脳へ伝える経路です。血管と同じように全身に張り巡らされています。糖尿病による高血糖は直接的または血管障害を介して間接的に、この神経を障害します。全身に広がっている神経は、大きく三つのタイプに分けられます。運動神経、感覚神経そして自律神経です。まず、運動神経の障害についてお話ししましょう。糖尿病による運動神経の障害では、障害された神経に相当する範囲を動かせなくなります。よくあるのは、蓋が開かない、眼が動かないなどです。ただし、これらの症状の多くは、時間とともに回復します。感覚神経が障害されると、少し大変です。足や手がしびれたり痛んだり、感覚が鈍くなったりします。特に感覚の麻痺は影響が大きく、足の怪我に気づかずに、対処が遅れて潰瘍になり、最悪のケースでは足を切断しなければいけなくなることがあります。感覚神経の障害があるとわかったら、毎日、足に怪我がないかご自身で確認してください。自律神経は食べ物の消化や心臓の動き、発汗など、体の諸機能をベストな状態に保つための神経です。その自立神経が障害されると、便秘や下痢、立ちくらみを繰り返したり、血糖コントロールが乱れたり、ED(勃起障害)、排尿障害など、様々な影響が現れます。また、低血糖に気づきにくくなるという危険もあります。このようにいろいろな症状が現れる神経障害の治療は、糖尿病に対する治療、つまり血糖コントロールに加えて、神経の働きを助ける治療、そして、自覚症状を改善するため対症療法を行います。しばしば患者さんを悩ます感覚神経障害による痛みには、通常の痛み止めが効かないのですが、最近、効果的な薬を使えるようになってきました。最後に一つだけ付け加えます。高血糖が長期間続いて、神経障害が現れた後、急に血糖コントロールを強化すると、一時的に感覚神経障害による足や手の痛みが強くなることがあります。原因はよくわかりませんが、根気よく治療を続けていると、痛みはいずれ軽快します。

今回のまとめ:糖尿病神経障害は全身の多彩な症状につながる。治療を根気よく続けて直していきましょう。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-4.php

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5. 動脈硬化(大血管症)

今回は、糖尿病と動脈硬化の関係をお話ししましょう。血液は血液のポンプである心臓から動脈を通って全身へ送り届けられます。動脈の血管の壁は弾力性があって、血管自体がポンプのように働き、血液を体の末端へと、送り出しています。ところが、加齢や喫煙、高血圧などのために、血管の壁が硬くなると、動脈のポンプ機能が失われていきます。そうなると、心臓が収縮した直後、一気に大量の血液が動脈を通過するようになってしまいます。そのような状態は血管の壁に大きな負担をかけるので、血圧がより高くなり、動脈硬化もさらに進行していきます。このような、血管の壁が硬くなる現象の他、血管の壁にコレステロールがたまることも動脈硬化の原因です。その影響で血管の壁が内側に厚く膨らみ、血液が流れる部分が狭くなってきます。その結果、血の巡りが悪くなったり、突然、血流が完全に途絶えてしまうこともあります。その突然の現象が心臓や脳で起こるのが、心筋梗塞や脳梗塞などの発作です。糖尿病の患者さんが高血糖でなくなることは少なく、心臓や脳の病気で亡くなることの方が圧倒的です。動脈硬化が年齢とともに進むことは避けられません。しかし、動脈硬化の進行スピードを速くする、危険因子と呼ばれる要素があります。その危険因子の中で、最も重大なのが、喫煙と糖尿病です。喫煙は酸化ストレスとして、そして糖尿病は糖化ストレスとして、動脈硬化に拍車をかけます。一方、薬物治療に際して不測の低血糖が起きた時に、それがきっかけで、血管が突然つまる発作が引き起こされることも、近年、わかってきました。加えて、糖尿病では脂質異常症、特に高中性脂肪血症、あるいは高血圧を併発しやすく、また、肥満症があることも少なくありません。これらはいずれも動脈硬化の危険因子です。

今回のまとめ:糖尿病では動脈硬化が早く進行しがちです。血糖の他、血圧や血清脂質もコントロールも重要です。

http://www.dm-net.co.jp/3min/005/5-5.php

糖尿病の合併症-その1に引き続いて、糖尿病の合併症-その2をご覧ください。